- ドコモ光の1ギガを使っていて、10ギガに変えるべきか迷っている方
- これから光回線を契約し、申込画面で1ギガと10ギガのどちらかを選べずにいる方
- 10ギガを勧められたが、本当に必要なのかを数字で確かめたい方
結論、「ドコモ光の1ギガと10ギガの違いは?」への答えは料金・速度・エリア・機器の4点で、1ギガから10ギガへの変更費用は工事料が最大22,000円、特典の条件を満たせば0円です。
なぜならドコモ光の10ギガはフレッツ光クロスという別の設備を使うため、料金・速度・エリア・機器のすべてが1ギガとは別枠になり、切り替えにはONUの交換工事がともなうからです。
ただし、回線を10ギガにしてもルーターやLANケーブルが1Gbps止まりなら実効速度は変わらず、月額だけが上がります。
本記事では、通信会社での経験をもとに、ドコモ光の1ギガと10ギガの違いを公式の一次情報と当サイトの実測データで整理し、あなたがどちらを選ぶべきかを判定できる形にまとめました。
ドコモ光の1ギガと10ギガの違いは料金・速度・エリア・機器の4点

ドコモ光の1ギガと10ギガの違いは、料金・速度・エリア・機器の4点にまとまります。
この4点さえ押さえれば、10ギガにする意味があるかどうかは自分で判断できます。
まず全体像を1枚の表で確認してください。
| 区分 | 項目 | ドコモ光 1ギガ | ドコモ光 10ギガ |
|---|---|---|---|
| 違いの4点 | ①月額料金 (タイプA・2年定期契約) | 【戸建て】 5,720円 【マンション】 4,400円 | 【戸建て】 6,380円 【マンション】 6,380円 |
| 違いの4点 | ②実測の下り平均速度 | 420Mbps | 2,034Mbps |
| 違いの4点 | ③提供エリア | 全国 | 47都道府県の主要な市区町村のみ |
| 違いの4点 | ④必要な機器 | 手持ちのルーターで使える | 10Gbps対応ルーターと カテゴリ6A以上のLANケーブルが必要 |
| 内訳・補足 | 初期費用(新規契約) | 工事費28,600円 +事務手数料4,950円 | 工事費28,600円 +事務手数料4,950円 |
| 内訳・補足 | 選べるプロバイダ数 | 21社 | 12社 |
| 内訳・補足 | 解約金(2年定期契約) | 【戸建て】 5,500円 【マンション】 4,180円 | 【戸建て・マンション共通】 5,500円 |
「内訳・補足」の3行は、4点のうち①料金と④機器をさらに分解したものです。
10ギガはNTT東日本・NTT西日本のフレッツ光クロスという別の設備を使って提供されます。
そのため提供エリアも必要な機器も1ギガとは別枠になり、光ファイバーが部屋まで引き込まれている建物でないと契約できません。
以下、4点をそれぞれ具体的な金額と数字で見ていきます。
月額は戸建てとマンションで上がり幅が違う
10ギガにしたときに月額がいくら上がるかは、住居タイプによって3倍の開きがあります。
戸建ては月660円の増額ですが、マンションは月1,980円の増額です。
契約タイプと契約期間の組み合わせで料金が変わるため、全8パターンを一覧にしました。
| 料金プラン | ドコモ光 1ギガ | ドコモ光 10ギガ | 月額の差 |
|---|---|---|---|
| タイプA (2年定期契約) | 【戸建て】 5,720円 【マンション】 4,400円 | 【戸建て】 6,380円 【マンション】 6,380円 | 【戸建て】 +660円 【マンション】 +1,980円 |
| タイプB (2年定期契約) | 【戸建て】 5,940円 【マンション】 4,620円 | 【戸建て】 6,600円 【マンション】 6,600円 | 【戸建て】 +660円 【マンション】 +1,980円 |
| タイプA (定期契約なし) | 【戸建て】 7,370円 【マンション】 5,500円 | 【戸建て】 8,030円 【マンション】 8,030円 | 【戸建て】 +660円 【マンション】 +2,530円 |
| タイプB (定期契約なし) | 【戸建て】 7,590円 【マンション】 5,720円 | 【戸建て】 8,250円 【マンション】 8,250円 | 【戸建て】 +660円 【マンション】 +2,530円 |
どのプランを選んでも、戸建ての増額は月660円で固定です。
一方でマンションは、定期契約なしを選ぶと月2,530円まで増額が膨らみます。
「10ギガにしても月額はあまり変わらない」という説明は、ドコモ光のマンションでは成り立ちません。
2年で増える負担は戸建て15,840円・マンション47,520円
月額差は小さく見えますが、契約期間で掛け算すると印象が変わります。
| 住居タイプ | 月額の差 | 2年間(24ヶ月)で増える金額 |
|---|---|---|
| 戸建て | +660円 | 15,840円 |
| マンション | +1,980円 | 47,520円 |
ここに、1ギガから10ギガへ変更するときの工事料が加わります。
工事料は特典で無料になる場合があります。
無料にならなかった場合の代表例11,660円は、戸建てなら月額差の約18ヶ月分、マンションなら約6ヶ月分にあたります。
10ギガは金額では元が取れない
月額が上がる以上、10ギガに変えて金額的に得をすることはありません。判断は「増える負担の総額に見合う速度が本当に必要か」の一点です。
工事料と特典の詳しい条件は第4章で解説します。
10ギガは戸建てとマンションが同額だから差が開く
住居タイプで増額が3倍も違う理由は、10ギガの月額が戸建てとマンションで同額に設定されているからです。
1ギガはマンションのほうが1,320円安く設定されています。
ところが10ギガは住居タイプにかかわらず6,380円のため、もともと安かったマンションほど上がり幅が大きくなります。
| 住居タイプ | 1ギガ(タイプA・2年定期) | 10ギガ(タイプA・2年定期) | 増額 |
|---|---|---|---|
| 戸建て | 5,720円 | 6,380円 | +660円 |
| マンション | 4,400円 | 6,380円 | +1,980円 |
この構造を知らないまま「差はわずか」という一般論を自分に当てはめると、マンション住まいの人は判断を誤ります。
マンションで10ギガを検討するときは、戸建て向けに書かれた金額差の説明をそのまま信じないでください。
初期費用は工事費と事務手数料の2つ
新規契約でかかる初期費用は、工事費28,600円と事務手数料4,950円の2つだけです。
この金額は1ギガと10ギガで同額です。
「工事費が無料になる場合もある」と曖昧に書かれることが多いので、無料になる条件を分けておきます。
| 申し込み方法 | 工事費(定価) | 事務手数料 |
|---|---|---|
| 新規契約(回線を新しく引く) | 28,600円 | 4,950円 |
| 転用(フレッツ光から乗り換え) | 0円 | 4,950円 |
| 事業者変更(他のコラボ光から乗り換え) | 0円 | 4,950円 |
工事費が0円になるのは、すでに自宅に光回線が引かれていて、その設備をそのまま使える転用と事業者変更のときだけです。
回線を新しく引く新規契約では、定価の28,600円が発生します。
10ギガは転用・事業者変更でも0円にならない
10ギガへの切り替えは最大通信速度の変更をともなうため、転用・事業者変更でも工事が必要で工事料が別途かかります。上の表の0円は、1ギガのまま乗り換える場合の金額です。出典:NTTドコモ他社光サービスからのきりかえ(事業者変更)(2026年8月28日確認)
申込窓口のキャンペーンで工事費が実質負担なしになるケースは別枠のため、ここでは定価だけを示しています。
10ギガはプロバイダの選択肢が1ギガより少ない
10ギガで選べるプロバイダは12社で、1ギガの21社より9社少なくなります。
タイプAが8社、タイプBが4社という内訳です。
かつて選べたドコモnetとplalaは、新規の受付を終了しています。
| 料金区分 | 1ギガ | 10ギガ |
|---|---|---|
| タイプA | 16社 | 8社 |
| タイプB | 5社 | 4社 |
| 合計 | 21社 | 12社 |
社数そのものより重要なのは、いま使っているプロバイダが10ギガに対応していない場合、プラン変更と同時にプロバイダ変更まで発生する点です。
ドコモの公式資料には、プロバイダ変更をともなう場合の影響がはっきり書かれています。
プロバイダ変更は不通期間つき
10ギガへの変更でプロバイダも変わる場合、インターネットが使えない期間が発生します。ドコモの公式資料には、工事日当日または翌日から数時間〜数日間と明記されています。
メールアドレスの引き継ぎにも関わるため、変更を検討する前に自分の契約プロバイダが10ギガの一覧にあるかを確認してください。
プロバイダの役割そのものがあいまいな方は、プロバイダとは何かをまとめた記事もあわせてご覧ください。
10ギガの実測は1ギガの数倍|10倍にはならない
10ギガに変えても、速度が10倍になることはありません。
当サイトの集計では、下りの実測平均は約4.8倍、上りは約6.9倍でした。
「1Gbps」「10Gbps」という数字は技術規格上の最大値であって、実際に出る速度ではないためです。
| 項目 | ドコモ光 1ギガ | ドコモ光 10ギガ | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 下り(ダウンロード) | 420Mbps | 2,034Mbps | 約4.8倍 |
| 上り(アップロード) | 261Mbps | 1,800Mbps | 約6.9倍 |
| Ping(応答速度) | 19ms | 20ms | ほぼ同じ |
この表で見落としてはいけないのが、上りの伸び(約6.9倍)が下りの伸び(約4.8倍)を上回っている点です。
10ギガの効果は、動画を見るときよりも、動画を投稿したりクラウドに大量のファイルを同期したりするときに出ます。
一方でPingはほとんど変わらないため、反応の速さを求めて10ギガにしても期待した変化は起きにくいといえます。
上りが効くのは配信とバックアップ
写真や動画のクラウド保存、ライブ配信、大容量ファイルの送信が多い人ほど10ギガの恩恵を受けます。見るだけの使い方では差が出にくくなります。
NTT東日本は公式サイトで「最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません」と明記しています。
利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況によって大幅に低下することがあるとも書かれています。
カタログの10Gbpsは道路の制限速度のようなもので、走る車の性能が追いつかなければその速度は出ません。
動画は25Mbps・Web会議は15Mbpsで足りる

自分の使い方に必要な速度が分かれば、1ギガで足りているかどうかは自分で判定できます。
NTT東日本が公式サイトで公開している用途別の目安は、次のとおりです。
| 用途 | 必要な速度の目安 |
|---|---|
| メール・チャット | 上り・下り各1Mbps以上 |
| Webサイト閲覧 | 画像や動画が多いページで10Mbps以上 |
| 動画視聴 | 標準画質で3Mbps程度 4Kなど高画質で25Mbps以上 |
| Web会議・動画配信 | 最低3Mbps以上 多人数や標準以上の画質で15Mbps以上 |
| オンラインゲーム | 最低30Mbps FPSやアクション系で100Mbps以上 |
ここでドコモ光1ギガの実測平均420Mbpsを当てはめてみてください。
最も重い条件であるFPS系のオンラインゲーム(100Mbps以上)と比べても、実測平均は4倍以上の余裕があります。
4K動画を見ながらWeb会議をしても、必要な合計は40Mbps程度にとどまります。
| 使い方の例 | 必要な速度の合計 | 1ギガの実測平均との差 |
|---|---|---|
| 4K動画+Web会議 | 40Mbps程度 | 約10倍の余裕 |
| FPS系オンラインゲーム | 100Mbps以上 | 約4倍の余裕 |
| 家族4人が同時に高画質動画 | 100Mbps前後 | 約4倍の余裕 |
つまり一般的な家庭の使い方であれば、1ギガの実測平均は必要速度を大きく上回っており、10ギガにしなくても足りているというのが結論です。
ただし、この数字をそのまま信じすぎないための注意も添えておきます。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 実測平均は全国の計測をならした値 | 自宅で同じ速度が出る保証はない。時間帯や配線状況で大きく変わる |
| 同時利用は合計で見る | 4人が同時に高画質動画を見るなら100Mbps前後を見込む |
| Wi-Fiは有線より実測が落ちる | どれだけ落ちるかは第2章で解説する |
必要速度の3〜4倍の実測があれば、混雑する時間帯でも体感が崩れにくくなります。
この余裕の取り方まで含めて考えると、多くの家庭にとって10ギガは「足りないから上げる」ものではなく「余裕をさらに広げる」ものだと分かります。
10ギガのエリアは47都道府県の主要市区町村のみ
10ギガは47都道府県すべてで提供されていますが、県内で使えるのは主要な市区町村だけです。
「都市部限定」でもなければ「全国どこでも使える」でもない、という中間の状態にあります。
NTT東日本が提供エリアの拡大を発表する際も、一貫して「市区町村単位で拡大」という言い方をしています。
番地まで入れて確定させる
同じ市内でも、丁目や番地の単位で提供の可否が分かれます。都道府県の一覧で「対応」となっていても、申し込み前に必ずエリア検索で住所を確定させてください。
だから県名だけを見た一覧表では、自分の家で使えるかどうかの答えにはなりません。
実際に、エリア外であることが工事の直前に判明して申し込みがキャンセルになった、という報告もあります。
申し込み前の確認は、次の手順で進めてください。
NTT東日本またはNTT西日本のフレッツ光クロスの提供エリア検索ページを開く。
都道府県・市区町村だけで止めず、丁目・番地・建物名まで入力する。
集合住宅は建物ごとに可否が分かれるため、部屋番号まで指定できる場合は指定する。
「提供可能」と表示されたことを確認してから、申込窓口へ進む。
この4ステップを踏むだけで、工事直前のキャンセルはほぼ防げます。
VDSL方式のマンションは10ギガを契約できない
マンションの配線方式がVDSL方式の場合、10ギガは「契約できるが遅い」のではなく、そもそも契約できません。
10ギガは光ファイバーが部屋まで引き込まれている光配線方式が前提のためです。
VDSL方式は建物の共用部までが光ファイバーで、そこから各部屋までは電話線を使う仕組みです。
自分の建物の配線方式はどこで分かる?
管理会社か大家に確認するのが最も確実です。ドコモ光の申し込み画面や、NTT東西のエリア検索で建物名まで入れたときの結果から判別できる場合もあります。
配線方式そのものの違いを詳しく知りたい方は、VDSL方式の仕組みと速度を解説した記事をご覧ください。
なお、どうしてもその住居で10ギガを使いたい場合、マンションプランではなく戸建てプランの光配線を自室まで引き込む方法があります。
ただし建物の構造とオーナーの許可しだいなので、必ず事前に相談してください。
10ギガは対応ルーターとCat6A以上のケーブルが要る
10ギガを契約すると、回線料金とは別に機器をそろえる費用がかかります。
ドコモが公式資料で推奨機器として挙げているのは、次の3点です。
| 機器 | 必要なスペック |
|---|---|
| LANケーブル | カテゴリ6A以上(10GBASE-T) |
| ルーター | 有線は10GBASE-TのLANポート搭載 無線はWi-Fi6以上 |
| パソコン・スマホなど | 10ギガの速度を受けられる性能 |
見落とされがちなのが、いま使っている1ギガ対応の無線LANルーターは10ギガでは使えないという点です。
ドコモ自身が公式のプラン変更ページで、10Gbpsに対応したルーターを用意するよう案内しています。
10Gbps対応ルーターは原則としてドコモからのレンタルで提供され、月額550円がかかります。
「10ギガ対応」の表示だけで買わない
市販ルーターには、回線をつなぐWANポートだけが10Gbps対応で、パソコンをつなぐLANポートは1Gbpsまでという製品があります。この場合、有線でつないだパソコンは1Gbpsで頭打ちになります。
自分で市販品を用意することもできますが、その場合は本体価格を一括で負担することになります。
機器をそろえる気がないなら、10ギガを契約する意味はほとんどありません。
どこを替えるといくらかかるのかは、次の第2章で判定できるようにしています。
\10ギガは最大84,000円のキャッシュバック対象/
10ギガにしても速くならない|5段のどこかが1Gbpsなら頭打ち

回線を10ギガにしても、自宅の機器が1Gbpsのままなら実効速度は1Gbpsで頭打ちになります。
速度を決めているのは回線だけではなく、ONUからパソコンまでの5段すべてだからです。
この章では、自分の家のどこが上限になっているかを判定できるようにします。
- ONU(回線を家の中に取り込む装置)
- ルーターのWANポート(回線をつなぐ差込口)
- ルーターのLANポート(機器をつなぐ差込口)
- LANケーブル
- パソコンやゲーム機のLANポート
このうち1つでも1Gbpsまでの機器があれば、ほかを全部10ギガ対応にしても実効速度は上がりません。
しかも、この頭打ちは総務省の実証調査で実際に起きていることが確認されています。
契約を勧める側はこの条件を先に説明しないので、この記事では最初に書きます。
ONUからパソコンまでの5段で最も遅い段が上限

水道にたとえると、回線の太さは家の外を通っている水道管です。
家の中でいちばん細い管が、蛇口から出る水の量を決めます。
通信も同じで、5段のうち最も遅い段が実効速度の上限になります。
| 段 | 10ギガで通る条件 | 1Gbpsで止まる条件 | どこを見れば分かるか |
|---|---|---|---|
| ①ONU | 10ギガ用のONUに交換済み | 1ギガ用のONUのまま | 工事で必ず交換されるため確認不要 |
| ②ルーターのWANポート | 10Gbps対応 | 1Gbpsまでの対応 | 製品仕様の「WAN」の欄 |
| ③ルーターのLANポート | 10Gbps対応 | 1Gbpsまでの対応(2.5Gbps対応なら2.5Gbpsで頭打ち) | 製品仕様の「LAN」の欄 |
| ④LANケーブル | カテゴリ6A以上 | カテゴリ6A未満 | ケーブル側面の印字 |
| ⑤パソコン側のLANポート | 10G・10GBASE-Tの表記 | 10/100/1000の表記 | 差込口の刻印・製品仕様 |
この構造は、総務省が実施した実証調査でもはっきり確認されています。
上限速度1Gbpsのサービスを契約している461人のうち、61人の実効速度が100Mbpsで頭打ちになっていました。
報告書はこの現象を「100メガの壁」と名づけ、その原因については事業者による推測として「LANケーブルやルータの規格、構内配線、モニター側のサービス内容の誤認等」を挙げています。
8人に1人が上限の10分の1
1Gbpsを契約していながら実測が100Mbpsで止まっていた人が、461人中61人いました。回線を10倍にしても、この状態のままなら数字は変わりません。
端末の性能が上限を決めてしまうことも、同じ調査で数字になっています。
| 契約している上限速度 | 実効速度の平均 | 実効速度の最大値 |
|---|---|---|
| 100Mbps | 78.3Mbps | 94.5Mbps |
| 1Gbps | 239.1Mbps | 355.3Mbps |
| 2Gbps | 272.2Mbps | 350.8Mbps |
2Gbpsを契約していても、測る端末が安価だと平均272.2Mbpsしか出ていません。
報告書はこれを「400メガの壁」と呼び、原因は回線ではなく測定端末の性能だと結論づけています。
つまり回線を太くしても、受け取る側が追いつかなければ数字は伸びないということです。
夜だけ遅いときの原因を切り分ける3ステップ
いま1ギガを使っていて夜だけ遅いという場合、原因が回線とは限りません。
10ギガに変える前に、次の3ステップで原因の場所を絞ってください。
Wi-Fiではなく、LANケーブルでルーターとパソコンを直接つないで速度を測る。ここで速くなるなら、原因はWi-Fi側にある。
同じ有線の状態で、昼と夜の2回測る。夜だけ落ちるなら混雑の影響で、宅内機器の上限ではない。
スマホとパソコンなど、機器を変えて測る。片方だけ遅いなら、その機器が上限になっている。
この3ステップで原因が「回線の上限」なのか「Wi-Fiルーター」なのか「端末」なのかが切り分けられます。
原因が回線以外にある場合、10ギガに変えても状況は変わりません。
なお、ドコモ光10ギガではONUとパソコンを直接つなぐ方法は使えないため、切り分けはルーターを介した状態で行ってください。
ルーターはWANポートが1Gbpsなら意味がない
ルーターには回線をつなぐ差込口(WANポート)と、機器をつなぐ差込口(LANポート)があります。
「10ギガ対応」と書かれていても、この2つのうち片方だけが10Gbps対応という製品があります。
当サイトが集計した10ギガ対応ルーター22機種のうち、機器側のLANポートまで10Gbps対応だったのは12機種でした。
| LANポートの上限 | 機種数 | 有線でどこまで出せるか |
|---|---|---|
| 10Gbps | 12機種 | 10Gbpsまで出せる |
| 2.5Gbps | 4機種 | 2.5Gbpsで頭打ち |
| 1Gbps | 5機種 | 1Gbpsで頭打ち |
| 仕様が確認できないもの | 1機種 | 購入前に要確認 |
つまり「10ギガ対応」の表示だけで選ぶと、22機種中9機種は有線が10Gbpsに届きません。
製品の仕様表では「WAN」と「LAN」の欄をそれぞれ確認してください。
10Gのポートは1つだけのことがある
10GbpsのLANポートを1つしか持たない機種があります。ドコモも「LANケーブルはルーターの『10G LAN』のポートに差し込む必要がある」と案内しており、別のポートに差すと1Gbpsで頭打ちになります。
ドコモからレンタルすれば、この選定を自分でしなくて済みます。
レンタル品は月額550円で、10Gbpsに対応したものが提供されます。
ただしレンタル品の無線は上り下りとも最大2.4Gbpsで、10Gbpsではありません。
LANケーブルはCat6A以上でないと1Gbpsで止まる

LANケーブルには「カテゴリ」という種類があり、ケーブルの側面に印字されています。
Cat6Aは「カテゴリ6A」の略で、この側面の印字を見れば自分で確認できます。
ドコモが10ギガの推奨機器として挙げているのは、カテゴリ6A以上のケーブルです。
| ケーブルの種類 | 10ギガでの扱い |
|---|---|
| カテゴリ6A以上 | 推奨。10Gbpsに対応できる |
| カテゴリ6A未満(5eなど) | つないでも通信はできるが、10Gbpsには対応できない |
ケーブルは数ある機器のなかで最も安く、最も簡単に交換できる部分です。
ところが、壁の中に埋め込まれた宅内配線が古いカテゴリのままというケースがあります。
この場合はケーブルを買い替えるだけでは解決せず、配線の引き直しや工事が必要になります。
新築でも古い配線のことがある
建物が新しくても、施工時に通したケーブルが10ギガに対応していないことがあります。壁のLANコンセントを使う予定なら、必ず事前に施工会社か管理会社へ確認してください。
自分で交換できるのは、機器と壁のあいだをつなぐ露出したケーブルだけだと考えてください。
パソコンの表記が10/100/1000なら1Gbps止まり

パソコン側の差込口に「10/100/1000」と書かれていたら、そのパソコンは1Gbpsが上限です。
3つの数字は対応する速度(Mbps)を並べたもので、いちばん大きい1000Mbpsが1Gbpsにあたります。
10ギガを受け取るには「10G」「10GBASE-T」といった表記が必要です。
| 差込口や仕様表の表記 | 有線でつないだときの上限 |
|---|---|
| 10/100/1000 | 1Gbps |
| 2.5G・2.5GBASE-T | 2.5Gbps |
| 10G・10GBASE-T | 10Gbps |
機器を開けずに確認する手順は、次の3ステップです。
パソコンの有線LAN差込口のまわりに「10/100/1000」「2.5G」「10G」などの刻印がないかを見る。
刻印がない場合は、型番でメーカーの仕様ページを開き「有線LAN」の欄を確認する。
ネットワークの設定画面でリンク速度(接続速度)を表示させ、実際に何Gbpsでつながっているかを見る。
ここで見落としがちなのが、10ギガ対応でなくても2.5GbEなら1ギガより速くなるという点です。
2.5GbEは最大2.5Gbps、5GbEは最大5Gbpsに対応する中間の規格です。
「10ギガ対応か、そうでないか」の二択で考えると、この中間解を見落とします。
ゲーム機は10ギガを受け取れる?
家庭用ゲーム機の有線LANは1Gbpsまでという製品が多く、その場合は10ギガにしても上限は1Gbpsのままです。必ず自分の機種の公式仕様で有線LANの対応速度を確認してください。
パソコンを買い替えなくても、増設カードやアダプタで対応できる場合もあります。
Wi-Fiで使うならWi-Fi6以上が要る
Wi-Fiで使う場合、10ギガの速度はまず出ません。
当サイトの集計では、10ギガの下り平均は有線と無線で4倍近い差がありました。
数字で見ると、無線がどれだけ足を引っ張るかがはっきりします。
Wi-Fiで使う場合でも、10ギガに変えれば1ギガの無線から約2倍にはなります。
ただし第1章で見たとおり、もっとも重いFPS系のオンラインゲームでも必要な速度は100Mbps以上が目安です。
1ギガの無線370Mbpsで足りている以上、Wi-Fi中心の使い方では、月額を上げても体感は変わりません。
ドコモが推奨する無線の規格はWi-Fi6ですが、レンタルされる10ギガ対応ルーターでも無線は最大2.4Gbpsです。
帯域(Mbps)と通信の安定性は別の指標で、有線のほうが途切れにくくなります。
ゲームのラグが気になる人は、速度の数字より有線でつなげるかどうかを先に考えてください。
10ギガ対応に揃える費用は総額いくらか
10ギガを活かすためにお金がかかるのは、ルーター・LANケーブル・パソコン側の3か所です。
このうち金額が大きいのはルーターで、レンタルと買い切りで負担の出方が変わります。
まず、どちらが自分に向いているかを整理してください。
| 用意の仕方 | 最初の負担 | 毎月の負担 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ドコモからレンタル | なし | 550円 | 短期間で使う人 機種選びに自信がない人 |
| 市販品を買う | 本体価格を一括 | なし | 長く使う人 仕様を自分で選びたい人 |
分岐点は「レンタルの月額550円 × 使う月数」が本体価格を超えるところです。
有線で10Gbpsを出せる市販ルーターは、当サイトの集計では最も安いもので34,980円でした。
この価格なら、レンタルが割高になるのは約64ヶ月(5年以上)使ったあとという計算になります。
迷ったらレンタルから
5年以上使い続ける前提がないなら、レンタルのほうが総額は安く済みます。仕様の見きわめを自分でしなくてよい点も、初めて10ギガを使う人には大きな利点です。
LANケーブルとパソコン側は、金額よりも「替えられるかどうか」が問題になります。
壁の中の配線は自分では替えられず、パソコンは増設カードやアダプタで対応できる場合があります。
ここまでの費用を出したうえで、それでも10ギガにする意味があるかは次の第3章で判定します。
\10ギガ対応ルーターはレンタルあり/
1ギガのままでよい人と10ギガにする意味がある人

結論から書くと、迷っている段階なら1ギガのままで問題ありません。
10ギガが効くのは、使い方と機器の条件がそろったときだけだからです。
この章では4つの項目に答えるだけで、自分がどちらかを決められるようにします。
| 判定の結果 | 該当する人 |
|---|---|
| 1ギガで足りている | 動画視聴・Web会議・調べものが中心の人 |
| 10ギガにする意味がある | 同時利用が多い家庭・上りを使う人 |
| いまは変えないほうがいい | 宅内の機器が1Gbps止まりの人・急いでいる人 |
3つ目の「いまは変えないほうがいい」という結論を用意しているのが、この記事の立場です。
上位の比較サイトは10ギガを勧める方向に結論が寄りますが、申し込まないほうがよい人には、そう書きます。
判定に使うのは世帯人数・住居・用途・エリアの4つ

判定に必要な項目は4つだけです。
項目を増やせば精度は上がりますが、読者は途中で答えるのをやめてしまいます。
実際に知恵袋で「どちらがいいか」を質問している人が書いている条件も、おおむねこの4つに収まります。
| 判定項目 | 1ギガのままでよい | 10ギガを検討してよい |
|---|---|---|
| ①提供エリア | エリア外、またはVDSL方式のマンション | エリア内かつ光配線方式 |
| ②世帯人数と同時利用 | 1〜2人、同時に使うことが少ない | 3人以上が夜に同時に使う |
| ③主な用途 | 動画視聴・Web会議・調べもの | 配信・クラウド同期・大容量ダウンロード |
| ④住居タイプ | マンション(月1,980円の増額) | 戸建て(月660円の増額) |
読み方はシンプルです。
①がエリア外なら、そこで判定は終わりです。
②〜④のうち2つ以上が右側なら、10ギガを検討する価値があります。
5つ目の隠れた条件
4項目すべてが右側でも、宅内の機器が1Gbps止まりなら10ギガの効果は出ません。判定の最後に必ず第2章の5段チェックを通してください。
この4項目に絞ったのは、読者が実際に答えられる粒度がここまでだからです。
動画とWeb会議が中心なら1ギガで足りている
動画視聴・Web会議・調べものが中心なら、1ギガで足りています。
これは感想ではなく、2つの外部データを突き合わせた結果です。
必要な速度はNTT東日本の公式目安、出ている速度は当サイトの実測集計から取っています。
| 用途 | 必要な速度の目安 | ドコモ光 1ギガの実測平均 |
|---|---|---|
| Web会議(多人数・標準以上の画質) | 15Mbps以上 | 420Mbps |
| 4Kなど高画質の動画視聴 | 25Mbps以上 | 420Mbps |
| Webサイト閲覧(画像・動画が多いページ) | 10Mbps以上 | 420Mbps |
必要な速度に対して、実測平均は10倍以上の余裕があります。
この差は、10ギガにしなければ埋まらないような差ではありません。
「回線が遅い」と感じている場合も、原因は回線ではなくWi-Fiや機器側にあることが多くなります。
具体的には、次のような人が当てはまります。
| 当てはまる人 | 必要な速度の目安 |
|---|---|
| 一人暮らしで、在宅勤務のWeb会議と動画視聴が中心 | 最大でも25Mbps程度 |
| 夫婦2人暮らしで、動画とスマホがメイン | 同時に使っても50Mbps前後 |
| 速度に不満はないが10ギガの案内が届いた | そもそも変える理由がない |
いずれのケースでも、月額を上げて機器を買い替えるだけの見返りは出にくいというのが判定です。
同時利用が多い家庭と配信をする人は10ギガが効く
10ギガの効果が出るのは、次の3つの条件のどれかに当てはまるときだけです。
条件を広く並べると「誰にでも効く」ように読めてしまうため、あえて絞っています。
該当するかどうかを、自分の生活に当てはめてみてください。
| 効く条件 | 具体的な場面 |
|---|---|
| 家族3人以上が夜に同時に使う | 在宅勤務の資料送信の裏で、子どもが動画、別の家族がスマホ |
| 上り(アップロード)を日常的に使う | ライブ配信、クラウドへの写真・動画の自動保存、大きな資料の送信 |
| 大容量のダウンロードが日常的にある | ゲームの大型アップデート、業務用の大きなファイルのやり取り |
2つ目の「上りを使う用途」は、上位の比較サイトがほとんど触れない条件です。
第1章で見たとおり、10ギガは下りが約4.8倍なのに対し、上りは約6.9倍まで伸びます。
見るだけの使い方では差が出にくく、送る使い方ほど差が出るという構造になっています。
ゲームのラグは帯域では解決しない
帯域(Mbps)と応答の速さ(Ping)は別の指標です。実測でもPingは1ギガと10ギガでほぼ同じでした。ラグが気になる場合は、回線を太くするより有線でつなぐほうが効果的です。
ただし、どの条件も「宅内の機器が10ギガに対応していれば」という前提つきです。
条件に当てはまっていても、ルーターやLANケーブルが1Gbps止まりなら効果は出ません。
先に第2章の5段チェックを通してから判断してください。
機器が1Gbps止まりの人は、いま変えないほうがいい
判定の3つ目の結論が、「いまは変えないほうがいい」です。
条件に当てはまっていても、タイミングが合わなければ変えるべきではありません。
該当するのは次の3つのケースです。
| 当てはまるケース | 理由 | いつなら変えてよいか |
|---|---|---|
| 宅内の機器が1Gbps止まりで、買い替える予定がない | 回線だけ10ギガにしても実効速度は変わらない | ルーターや端末を買い替えるタイミングで一緒に検討する |
| 急いでインターネットを使いたい | 10ギガは工事が必要で、1ギガより開通が遅くなることがある | まず1ギガで開通させ、落ち着いてから変更する |
| 提供エリア外、またはVDSL方式のマンション | そもそも契約できない | エリアが拡大したとき、または引っ越しのとき |
この3つに当てはまる人が10ギガを申し込むと、月額だけ上がって体感は変わりません。
しかも一度10ギガにすると、1ギガに戻すのにも手数料と工事がかかります。
戻すときの費用は第5章でまとめています。
「変えない」も立派な判定結果
いま変えないという結論は、判断を先送りしているわけではありません。機器の買い替え時期やエリア拡大に合わせて動くほうが、同じお金でより大きな効果が出ます。
判定が「10ギガにする意味がある」に出た人だけ、次の第4章で変更の手順と費用を確認してください。
\エリア判定は住所を入れるだけ/
1ギガから10ギガへの変更は工事が必要|費用と期間

いま1ギガを使っている人が10ギガに変える場合、設定を切り替えるだけでは終わりません。
10ギガ対応のONUに交換する必要があるため、工事が発生します。
まず、変更にかかるものを1枚でつかんでください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 工事 | 必要(ONUの交換をともなう) |
| 工事料 | 代表例11,660円/設備状況により22,000円 |
| 特典 | 工事料無料+dポイント進呈(2年定期契約が条件) |
| 所要期間 | 申し込みから利用開始までおおむね1ヶ月半 |
| 対象外になる特典 | 基本料金が割引になるキャンペーン |
「変更」という言葉から想像するものと、実際に起きることのあいだにはかなりの開きがあります。
この章では、その差を先に埋めておきます。
10ギガ対応ONUに交換するため原則は派遣工事

ドコモは工事日当日について、設置場所などを決定できる方の立ち会いを求めています。
つまり自宅への訪問をともなう派遣工事が基本になります。
派遣工事の当日は、次の順番で作業が進みます。
工事担当者から、光ファイバーの引き込み方法など当日の作業内容が説明される。
必要に応じて宅内へ光ファイバーケーブルを引き込み、光コンセントを設置する。
10ギガ対応の回線終端装置(ONU)を設置し、光ファイバーと接続する。
工事担当者が持参したパソコンで接続試験を行う。
ONUと10Gbps対応ルーターをつなぎ、パソコンやスマホの接続設定を自分で行う。
最後のステップは工事担当者ではなく自分で行う作業なので、当日は時間の余裕を見ておいてください。
工事当日は数時間つながらない
ドコモは「工事日当日のAM5:00からAM7:30以降に設定を完了するまで、光回線を利用したサービスがすべてご利用いただけません」と案内しています。在宅勤務の予定がある日は避けてください。
さらに、10ギガへの変更にあわせてプロバイダも変わる場合は、不通の期間がもっと長くなります。
公式資料には、この場合工事日当日または翌日から数時間〜数日間インターネットが使えない期間が発生すると明記されています。
変更の工事料は公式サイト内でも記載が2つある
プラン変更の工事料を調べると、ドコモの公式サイト内でも金額が2つ出てきます。
これは誤りではなく、見ているページによって代表例の取り方が違うためです。
実際に2026年8月28日時点で確認すると、次のようになっていました。
| 見ているページ | 記載されている工事料 |
|---|---|
| 料金プラン変更のページ | 代表例11,660円/設備状況により22,000円 |
| 10ギガの商品ページ | 1ギガから10ギガへの変更の代表例として22,000円 |
どちらが適用されるかは、工事担当者が自宅の設備を確認したあとに決まります。
プラン変更ページには「設備状況により22,000円となる場合があります」と但し書きがあります。
つまり最大で22,000円かかる前提で予算を組んでおくのが安全です。
高いほうで見積もる
安いほうの11,660円を前提にすると、確定した瞬間に1万円以上の想定外が出ます。次に説明する特典で工事料が無料になる可能性もあるため、まずは「最大22,000円、条件が合えば0円」と理解してください。
なお、土日祝日の工事やオプション工事は、この工事料とは別に追加費用がかかります。
変更でも特典はもらえるが基本料金の割引は対象外
ここが既契約者がもっとも誤解しやすい論点です。
10ギガの広告でよく見る「基本料金が最大6か月間ワンコイン」というキャンペーンは、1ギガからのプラン変更では対象になりません。
公式のキャンペーンページに、その但し書きがはっきり書かれています。
| 特典 | 1ギガからのプラン変更で |
|---|---|
| 料金プラン変更工事料無料特典 | もらえる |
| dポイント(期間・用途限定)の進呈 | もらえる |
| 基本料金 最大6か月間ワンコインキャンペーン | もらえない |
ワンコインキャンペーンの対象は新規・転用・事業者変更・光回線再利用で、プラン変更だけが外されています。
新規契約の広告を見て「月500円から始められる」と考えていた人は、ここで前提が崩れます。
一方で、プラン変更には専用の特典が用意されています。
- 「ドコモ光 1ギガ」から「ドコモ光 10ギガ(2年定期契約)」へ変更すること
- 利用開始の2ヶ月後の月末時点でも契約を継続していること
- 移転と同時の申し込みではないこと
- ahamo光へプラン変更している場合は対象外
条件を満たせば工事料が無料になるため、実質の負担は0円になる可能性があります。
ただし土日祝日の工事料やオプション工事料は特典の対象外で、別途かかります。
dポイントの進呈額は実施期間によって変わるため、申し込み前に公式ページで現在の額を必ず確認してください。
申し込みから開通までおおむね1ヶ月半かかる
ドコモは所要期間について、「お申込みからご利用開始まで、おおむね1か月半かかります」と明記しています。
設定を切り替えるだけの手続きではないため、それなりの時間がかかります。
引っ越しや在宅勤務の予定がある場合は、この期間から逆算して申し込んでください。
| 時期 | 起きること |
|---|---|
| 申し込み直後 | ドコモから連絡が入り、提供可否の確認と工事日の調整 |
| 工事日の前日まで | 機器が送られてくる場合があるので受け取る |
| 工事日当日 | ONUの交換工事と、自分での接続設定 |
| 工事の数時間〜数日後 | プロバイダ側の開通処理が完了し、利用開始 |
見落としがちなのが、工事が終わった時点ではまだ使えないことがあるという点です。
プロバイダ側の開通処理に数時間から数日かかる場合があると、公式資料に書かれています。
工事当日に開通ランプが点かなくても、すぐに故障を疑う必要はありません。
目安どおりに進まないこともある
1ヶ月半はあくまで公式の目安です。実際には工事日が大きく後ろ倒しになったという報告もあります。急いでいる場合の判断は第6章で解説します。
10ギガでは継続できないオプションがある
10ギガに変えると、いま使っているものの一部が引き継げなくなります。
とくに機器のレンタルは、変更と同時に手配し直す必要があります。
公式資料で確認できた範囲では、次のとおりです。
| 引き継げないもの | 内容 |
|---|---|
| 1ギガ対応無線LANルーター | 10ギガでは継続できず、10Gbps対応のルーターを用意する必要がある |
| フェムトセル小型基地局 | 10ギガの利用中は使えない |
| 特定ポートを使うIPv4通信のサービス | オンラインゲームやリモートアクセスなど、利用できない場合がある |
3つ目のオンラインゲームやリモートアクセスが使えなくなる場合があるという記載は、見落とすと影響が大きい項目です。
ゲーム目的で10ギガを検討している場合は、事前にプロバイダへ確認してください。
なお、ドコモ光テレビオプションを継続する場合は、別途3,300円の工事料が発生します。
変更前に手元のオプションを書き出す
ルーターのレンタル・テレビオプション・電話オプションなど、いま契約しているものを申し込み前に一覧にしてください。1つずつ「10ギガでも継続できるか」を窓口で確認すれば、開通後に使えないものが出てくる事故は防げます。
\変更の前にエリア判定を済ませておく/
10ギガから1ギガに戻す費用|手数料・工事費・違約金

ドコモ光の10ギガから1ギガへ、プランを戻すことはできます。
ただし、戻すときにいくらかかるのかは公式サイトを見ても分かりません。
そこでこの章では、公式資料で確認できたことと、確認できなかったことを分けて示します。
| 項目 | 分かっていること |
|---|---|
| 戻せるか | 戻せる(公式資料に10ギガと1ギガの相互のプラン変更として記載あり) |
| 工事 | 派遣工事が必要になる場合がある |
| 機器 | ONUなど利用機器の交換・再設定が必要になる場合がある |
| 工事料 | 別途かかる場合がある(金額は公式に記載なし) |
| 事務手数料 | 公式に記載が見当たらない=要問い合わせ |
| 解約金 | プラン変更でかかるかどうかは記載が見当たらない=要問い合わせ |
| 月額 | 1ギガの金額に戻る(戸建て5,720円/マンション4,400円) |
表のとおり、1ギガから10ギガへの案内ページはあるのに、逆方向の案内ページが見当たりません。
上位の比較サイトでこの論点を扱っているのも、よくある質問の1行だけです。
戻すコストを許容できないなら、そもそも10ギガを選ばない——これがこの章で渡したい判断軸です。
戻すときの費用は公式に非公開|工事料と手数料は要問い合わせ
戻すときの費用について、ドコモの公式資料には次のように書かれています。
注目すべきは、この文が10ギガと1ギガの両方向を「⇔」でまとめて書いている点です。
つまり戻す方向でも、工事と工事料が発生しうるとドコモ自身が明記しています。
一方で、具体的な金額はどこにも書かれていません。
分からない金額は電話で確定させる
工事料・事務手数料・解約金のいずれも、公式サイトでは金額を確認できません。「戻せますか」ではなく「戻すと合計でいくらかかりますか」と聞くのがコツです。
1ギガから10ギガへ上げるときは代表例11,660円という数字が公式に出ていますが、戻すときの数字は公開されていません。
- 戻すときの工事料(派遣工事になるのか、いくらかかるのか)
- 事務手数料がかかるのか
- 契約期間の途中でも解約金なしで戻せるのか
問い合わせ先は、プラン変更や解約を扱うドコモ インフォメーションセンターです。
ドコモの携帯電話からは151、一般電話などからは0120-800-000で、受付は午前9時から午後8時まで年中無休となっています。
10ギガに上げると解約時の違約金も上がる
見落とされがちですが、10ギガに上げると将来やめるときのコストも上がります。
これは戻すかどうかの話ではなく、契約そのものをやめるときの解約金の話です。
とくにマンションでは、額がはっきり変わります。
| 住居タイプ | 1ギガの解約金 | 10ギガの解約金 | 差 |
|---|---|---|---|
| 戸建て | 5,500円 | 5,500円 | 変わらない |
| マンション | 4,180円 | 5,500円 | +1,320円 |
10ギガの解約金は戸建てとマンションで共通の5,500円です。
1ギガのマンションは4,180円なので、10ギガに上げると出口のコストが1,320円上がります。
月額の増額が最も大きいのもマンションなので、マンション住まいは入口も出口も負担が増えるという構図になります。
更新期間なら解約金は0円
2年定期契約には更新期間があり、その期間内に解約すれば解約金はかかりません。やめる可能性があるなら、更新期間がいつ来るかを先に確認しておいてください。
金額の差そのものは大きくありませんが、契約前に知っておく価値はあります。
戻す工事でネットが使えない時間は発生するのか
戻す工事でインターネットが止まる時間があるかどうかは、公式には明記されていません。
ただし公式資料には、機器の交換と再設定が必要になる場合があると書かれています。
機器を入れ替える以上、少なくとも切り替え作業のあいだは通信が止まる前提で考えるのが安全です。
目安は逆方向の記載から読む
戻す方向の不通時間は公開されていませんが、1ギガから10ギガへ変更する方向については公式が目安を示しています。作業の中身は近いため、こちらを上限の目安として使ってください。
参考になるのが、逆方向(1ギガから10ギガ)について公式が明記している内容です。
| ケース | 公式が示している不通の目安 |
|---|---|
| 1ギガから10ギガへのプラン変更 | 工事日当日の午前5時から、設定を完了するまで光回線のサービスがすべて使えない |
| プロバイダ変更をともなう場合 | 工事日当日または翌日から、数時間〜数日間インターネットが使えない |
戻す方向でも同程度の作業が発生すると考えれば、工事当日は在宅勤務やオンライン授業の予定を入れないほうが安全です。
在宅勤務がある家庭は、工事日を非稼働日や週末に寄せられないか窓口へ相談してください。
先に1ギガを開通させてから10ギガを解約できる?
この段取りが可能かどうかは公式に記載がありません。不通の時間を短くしたい場合は、問い合わせ時に「切り替えの順番」まで含めて確認してください。窓口の回答を聞いてから工事日を決めるのが確実です。
分からないことを推測で埋めず、確認すべき項目として持っておくのがこの章の使い方です。
\戻す手間を考えるなら申し込み前の確認が確実/
10ギガを申し込む前に確認する3つの注意点

ドコモ光の10ギガには、料金表にも速度の数字にも出てこないコストが3つあります。
いずれも申し込んだあとでは取り返しがつきにくい項目です。
3つとも「時間」「建物」「将来の選択肢」という、金額に置き換えにくいコストという共通点があります。
| 注意点 | 何を失うか | 確認するタイミング |
|---|---|---|
| ①開通が1ギガより遅くなることがある | 使い始めるまでの時間 | 申し込み前 |
| ②マンションは建物側の都合で工事できないことがある | 申し込みそのものが成立しない可能性 | 申し込み前 |
| ③他社へ乗り換えるとき1ギガに戻す必要がある | 将来の乗り換えの手数 | 申し込み前 |
この3つはカタログと料金表を突き合わせても出てきません。
順に見ていきます。
10ギガは1ギガより開通が遅くなることがある
急いでインターネットを使いたい場合、10ギガを選ぶと使い始めが遅くなる可能性があります。
10ギガはフレッツ光クロスという別の設備を使うため、提供できるかどうかの確認から始まるからです。
ドコモの公式資料にも、その事情がはっきり書かれています。
| 公式が示している内容 | 意味 |
|---|---|
| 申し込みから利用開始までおおむね1ヶ月半 | 手続きだけで終わる変更ではない |
| 建物の設備状況等により設備の確認が必要な場合は、提供可否の確認に時間がかかる場合がある | 申し込んだ時点では工事日が決まらないことがある |
| 10ギガで提供できない場合は、1ギガなど10ギガ以外のプランを案内する場合がある | 申し込んでも10ギガにならないことがある |
3つ目は見落とされがちですが、申し込みが10ギガのまま通るとは限らないという意味です。
実際に、工事日が大きく後ろ倒しになったという利用者の声も見られます。
引っ越しや在宅勤務の開始など期限がある場合は、この不確実性が重くのしかかります。
期限があるなら1ギガで先に開通させる
引っ越し先で「いつからネットが使えるか」が決まっていないと生活が回りません。期限が決まっているなら、まず1ギガで開通させて、落ち着いてから10ギガへ変更するほうが安全です。
変更の手順と費用は第4章にまとめています。
マンションは建物側の都合で工事できないことがある
マンションの場合、提供エリア内でも建物単位で10ギガを使えないことがあります。
エリア検索が「提供可能」と出ても、そこで確定するわけではありません。
理由は次の2つに分かれます。
| 使えない理由 | 内容 | 打つ手 |
|---|---|---|
| 配線方式が対応していない | VDSL方式の建物では10ギガをそもそも契約できない | 戸建てプランを自室まで引き込めるか相談する |
| 建物側の許可が下りない | 新たに配線を通す工事には、建物の所有者や管理組合の同意が必要になる | 申し込み前に管理会社へ確認する |
やっかいなのは、2つ目の許可はドコモ側では決められないという点です。
事業者がいくらエリア内だと判定しても、建物の所有者が工事を認めなければ話は進みません。
そのため、マンションでは申し込みより先に管理会社へ確認するのが正しい順番になります。
- 建物の配線方式(光配線方式かVDSL方式か)
- 新たに光ファイバーを部屋まで引く工事が可能か
- 工事に管理組合の承認が必要か、必要なら申請にどれくらいかかるか
この3点を先に押さえておけば、申し込んでから止まる事態は避けられます。
配線方式そのものについては、VDSL方式の仕組みを解説した記事もあわせてご覧ください。
10ギガから他社へ乗り換えるときの制約
3つ目が、上位の比較サイトのどこにも書かれていない注意点です。
10ギガを使っている状態では、他社のコラボ光へ直接乗り換えることができません。
ドコモの公式資料に、乗り換えの前にいったん1ギガへ変更する必要があると明記されています。
つまり他社へ移りたくなったとき、1ギガへ戻す工程が1つ余分に挟まります。
1ギガへ戻す工事には時間がかかり、費用も発生しうることは第5章で見たとおりです。
10ギガを選ぶことは、将来の乗り換えの手数を増やすことでもあるというのが、この注意点の本質です。
なお、この制約はドコモ光からドコモ光以外へ移る場合の話です。
コラボ光という仕組みそのものについては、コラボ光とは何かをまとめた記事で解説しています。
戻すときの費用は第5章を確認してください。
\住所を入れるだけで判定できる/
ドコモ光の1ギガと10ギガに関するよくある質問
ここまでで扱いきれなかった疑問を、一問一答で片づけておきます。
いずれも本文の内容を前提にした補足なので、気になるものだけ拾い読みしてください。
10ギガにしたのに遅い・つながらないときは、どこを疑えばよいですか?
-
まず疑うのは回線ではなく、ONUからパソコンまでの5段のどこかです。
ルーターのポート・LANケーブルのカテゴリ・パソコン側の表記のいずれかが1Gbpsまでなら、回線を10ギガにしても実効速度は1Gbpsで頭打ちになります。
有線でつなぎ直して測る、時間帯を変えて測る、別の端末で測る、の3ステップで原因の場所を絞ってください。
詳しい手順は第2章にまとめています。
ドコモ光の1ギガは終了しますか?
-
現行の「ドコモ光 1ギガ」は提供が続いており、終了する予定は公表されていません。
終了したのは、2022年6月30日に新規受付を終えた「1ギガ 定期契約プラン(旧プラン)」で、2025年6月30日に提供が終了しました。
旧プランの契約者は、契約更新のタイミングで解約金が変更された新しい定期契約プランへ自動的に移行しています。
ホームルーターにすれば工事なしで使えますか?
-
工事なしで使いたいならホームルーターという選択肢はありますが、10ギガと比べるものではありません。
ホームルーターはコンセントに挿すだけで使える代わりに、通信はモバイル回線を利用します。
10ギガを検討している時点で、求めているのは速度と安定性のはずなので、その用途では光回線を選ぶことになります。
10ギガにしてもテレビは見られますか?
-
はい、ドコモ光テレビオプションは10ギガでも継続して利用できます。
ただし1ギガから10ギガへ速度を変更したあとも継続して利用する場合は、別途3,300円の工事料が請求されます。
テレビ用の機器(映像用回線終端装置)の設置も必要になるため、申し込み時にテレビオプションの有無を必ず伝えてください。
4つ目のテレビの工事料は、変更の見積もりに入れ忘れやすい費用です。
ドコモ光の10ギガへ申し込む前に、いま契約しているオプションをすべて書き出して確認しておいてください。
\疑問が残るなら申し込み前に窓口で確認/
まとめ:迷ったら1ギガ|10ギガが効く条件は3つ
迷っている段階なら、ドコモ光は1ギガのままで問題ありません。
10ギガが効くのは、次の3つがすべてそろったときだけです。
- 宅内のONUからパソコンまでの5段がすべて10ギガに対応している
⇒1つでも1Gbps止まりなら無意味
- 家族3人以上の同時利用か、配信など上りを使う用途がある
⇒10ギガは上りの伸びが大きい
- 提供エリア内で、建物が光配線方式である
⇒VDSL方式では契約できない
3つそろっていない場合に10ギガへ変えると、月額と機器代だけが増えます。
- マンションは月額が1,980円上がり、解約金も1,320円上がる
⇒戸建ての上がり幅は月660円
- 10ギガのままでは他社のコラボ光へ直接乗り換えられない
⇒先に1ギガへ戻す工程が要る
さらに、新規向けに宣伝されている基本料金の割引は、1ギガからのプラン変更では対象外です。
判定に迷ったら、まず提供エリアと自宅の機器を確認するところから始めてください。
\条件がそろっているなら最大84,000円のキャッシュバック対象/



元通信業界出身
ネット通信ラボ所長
テツヤ
筆者
通信会社で光回線の販売と企画に携わったのち、ネット通信ラボを開設。契約前の相談から開通後のトラブルまで、現場で幅広く対応してきました。専門用語をできるだけ使わず、料金と速度を数字で比べられる形にして届けます。